kakikenです。
アンデルセンという人物が変わり者で異常な心配性だったということを知り、
同じ変わり者という共通点からシンパシーを感じて、最近アンデルセン童話を読んでいる。
みにくいアヒルの子、マッチ売りの少女とかおなじみの作品があるけど、衝撃を受けたのが『赤い靴』。
読んでいてホラーだと感じた。怖いのよ。これ童話?って。
赤い靴の魔力に引き付けられた少女が赤い靴を履いて、自分本位の行動をするようになる。いつしかその靴が脱げなくなって結局は脚首ごと切り落す。童話の描写か?
『かげぼうし』って話も世にも奇妙的というか。自分の影が人格をもって、ついには立場を逆転して人間を影にしてしまうような内容。
読み終わっていや~な気分になった。
作品解説を読むとこれらの作品を書いていた頃、アンデルセンは恋人と破局したらしく、作者の心の闇が作品に反映されていたようだ。
結局人間の精神の肝って恋愛なのかもな。
アンデルセンの人間臭い一面がわかるけど、
童話でこれはいかんだろ?
興味ある方は一度読んでみたらいかが?
読後感最悪だと思うけど。