アリのような大きい存在になりたいものだ
kakikenです。
2:6:2の法則。
知っている人もいるだろうね、これ。
働きアリの集団でも、良く働くのは全体の2割。6割は普通、残りの2割は全く働かない、出来の悪いアリ。
これって人間の職場でもよくある。
『こいつ使えない』『こいつ要らない。やめさせろ』『こいつができない分まで仕事させられる』『なんでこいつと同じ給料なんだ』
私は知人からそうした仕事の愚痴を何度も聞かされたことがある。
実際 私も色んな仕事、色んな職場を見てきているから、そういう思いは経験している。
本当色んな人がいる。中には質の悪い奴もいる。
そういう人間は自然淘汰(クビ)になるけど、ただ悪意のない、ただ出来の悪い奴に関しては怒っても仕方ないと思うようになった。
そのきっかけが2:6:2の法則。
実験でアリの中で良く働くアリを排除して観察すると、普通のアリの中で新たな良く働くアリが生まれる。しかし2割の働かないアリが良く働くことはないという。
出来る奴が消えると、普通グループから出来る奴に成長するわけだな。
出来の悪い奴は「よし、俺も」とはならない。
それでもアリの中で働かないアリを集団から排除することはしないという。
ちゃんと共存している。アリは偉いな。
『アリと比べて人間は小っちゃいな』って思った。
そう思ってから私は出来の悪い奴でも怒りや排除の気持ちは捨てた。
なのでそういう愚痴を言う知人にはこの話をして、思考や感情の切り替えを勧めている。
でもこれって一昔前の日本の終身雇用制に似てない?
良くも悪くもみんなが共存できていたわけだ。
今は出来が悪ければ無駄なコストとしてすぐ切られる。
何かギスギスしてるよな。この時代『寛大さ』は今の日本人にはどんどん失われていると思うよ。
新型コロナで露呈してるよね、心の狭さが。
私もなるべく『寛大な人間』になろうと思っている。
現状はまだまだ、ちっぽけなままだけど。