kakikenの部屋

BADASS WRITERの戯言

朝ドラ『おちょやん』通信~最近の朝ドラの形~

kakikenです。

 

先週の朝ドラ『おちょやん』は予想通り千代のクズ父親テルヲが登場。

しかしちょっと無茶苦茶、ってか筋に無理があった。ドタバタさせたかったのかもしれないけど、ご都合っぽくて白けてしまった。

ヤバいね。なんかもう中だるみが見えてきているんだけど。

今週からまた舞台が道頓堀に戻るけど、ここでしっかりドラマ展開しないと先細り決定的だよ!

 

ちなみに最近朝ドラはそれまでの月~土週6回から月~金週5回になった。

それによってパターン化されてて筋が読めやすくなっている。

水曜日がその週の山であり谷になっている。

山型(逆v)か谷型(v)で構成されている。

谷(v)型なら月曜日に問題が発生する。火曜にその問題が大きくなり、水曜に問題が深刻(どん底)になる。で、木曜に問題解決の糸口が見つかり、金曜に問題が解決するパターン。

山型はその逆。月曜に良いことの兆しがあり、火曜は良いことが起こり、水曜は良いことの絶頂、木曜に良いことに陰りが見え、金曜は悪い結果になるパターン。

月曜にテーマがわかり、金曜にそのテーマを完結するパターンがきっちりしている。

なのでそのパターンの型にはめてみると水曜日は大概どん底に主人公が落ちているから水曜の話は辛い話が多い、だけど金曜にはホッコリできるってわけ。逆に水曜がハッピーなら金曜にどん底に落とされるって予想がつくわけ。

私も作家の端くれなのでつい構成を分析しつつドラマを見てしまう。

きっちりと完成している週などは『うまいな』と思うし、逆に型からズレた筋があれば違和感やドラマの破綻に気づく。特に中だるみや終盤のダラダラを敏感に感じ取ってしまうのである。

展開が速いように見えるけど、実は中だるみしている『おちょやん』。

無理やりな関西の笑いのノリみたいなのがあってそれが気になるし、冷めさせる。

ごちそうさん』にはそういう無理やり感はなかった。

小手先ではなく、人間を深く掘り下げることでの面白さが大切だと感じる。

さりとて、それを描くことがどんなに大変なのかもわかるので『創作は難しいな』と実感するんだけど。

 

『おちょやん』応援してるんで、頑張ってほしい!