kakikenの部屋

BADASS WRITERの戯言

朝ドラ『おちょやん』通信~ステレオタイプの大阪人のノリがきつくなってきた~

kakikenです。

 

この2週は前回書いた型の定番、Ⅴ型で進む物語だった。

先々週は劇団旗揚げに至る紆余曲折からの解決、成功。

今週は劇団の旗揚げ公演での紆余曲折からの解決、成功。それなりに面白さはあるんだけど、何か物足りない。

ドラマのテンポも悪い。正直、退屈な展開だった。

喜劇っぽくバタバタさせているようだけど。

おそらく主人公に魅力が無くなってきたから。感情移入するようなポイントがないからだろう。

新しい劇団が一つになるまでをこの2週描いていたので仕方ないのかもしれないけどさ。主人公の存在感が目障りにすら思えてしまった。

原因は主人公のクサい演技だな。

これは杉咲花うんぬんではなく、演出の問題だな。主人公の関西のノリに無理やり感が強くなってきている。というか大声出したり、面白おかしい人物にしようとしているんだけど、正直情緒不安定のイタい奴になってる。

仮に主人公のモデルとなった人物を忠実に再現しているとしてもね。

大阪生まれ大阪育ちの私からすると「なんか、そういうの違うんやけど」って思えてくる。

ドラマの主人公はステレオタイプで作られた大阪、関西のおばちゃんのノリ。

単に私がそういうノリが嫌いなだけかもしれないけどな。

最後までこの寒いノリで行くんだろうね。まあ一般の視聴者はそこまで気にならないかもしれないか?

 

来週以降、主人公が女優としてサクセスする過程の話で、本来一番面白い部分。楽しく観れるはずなんだけど。

気になったのは先週のようなドラマの中の劇団の舞台劇も楽しませようとしている点。あれ今後も続けるならドラマとしてはもう終了かも。試みは買うけど、主人公にドラマが薄くなっている今、さらにドラマが薄っぺらになってしまう。事実今、主人公より脇役の人生の方が魅力感じてだしているし……それよりなにより、あの主人公のキャラが一番問題かな。