kakikenの部屋

BADASS WRITERの戯言

信長とトランプ

kakikenです。

 

大河ドラマ麒麟がくる』が終わった。

明智光秀をどう描くのか、最後どこで終わるのかに興味があって、初回から欠かさず最終回まで視聴完走した。

賛否あるようだが、私はいい終わり方だったと思った。

 

あまりに有名過ぎる本能寺の変をどう描くか。『人生50年~』などと詠い、本能寺で信長が舞ったら興ざめしていたけど、さすがに光秀が主人公なのでそれは無かった。死ぬまでは描かないと思っていたが、最後は光秀が生き残ったように見せて終わった。

よく言われる山崎の合戦で秀吉に敗れ、敗走中落ち武者狩りで死んだという説。あれは主を裏切った者の末路をあえて惨めに表現した、後世への教訓の意味が強い創作だろうとずっと思っていた。

家康が光秀を手厚く祀っていることもあり、家康に保護されていた説が有力だと私自身は思っていたので、賛否があるけど、私はドラマの結末に納得。

今回ドラマでは『なぜ光秀が本能寺の変を起こしたのか』ということが丁寧に描かれていた。本能寺の変で謀反を起こす光秀に関して、家康も、秀吉もその前触れを知ってたというくだりも入れていた。私もそう思っていたのですごく納得できた。

本能寺の変にはさまざまな説があり、多くの黒幕説がある。どれも興味深いのだけど、私が思うに『もう信長はあかん。消すべき』というのが周囲の共通認識であったと思う。秀吉も家康もそう思っていたはず。

誰が立つか。ある意味汚れ役を光秀が担った。

その流れがドラマではしっかり描かれていた。

麒麟がくる』はあまり数字は良くなかったみたいだけど、私はしっかりと最後まで描けた秀作だと思う。

 

本能寺の変で思い出したのが昨年のアメリカ大統領選挙

私には常々トランプの暴走ぶりが晩年の信長のように映っていた。そもそも桶狭間の戦いの勝利とトランプの大統領選挙勝利も似ている気がする。

「一緒にするな」と双方支持者には言われそうだけど。